「ナヌムの家」は、日本軍「慰安婦」として青春を(そして一生を)奪われたハルモニたちの安住の地として、大韓仏教曹渓宗などの支援で1992年にソウル市に作られ、1995年12月に現在の場所に移転しました。
もちろん、ハルモニたちの生活の場ではありますが、この「ナヌムの家」には、日本軍「慰安婦」歴史館が併設されています。
この歴史館は、
(1)、過去を記録すること
(2)、日本軍「慰安婦」の歴史を学ぶこと
(3)、他界した被害者を追悼すること
を目的に作られました。
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歴史館入り口です。扉の左側にあるレリーフは、女性を貫く銃剣だそうです。
作品名「だれがこの人たちに…」
作者は「林玉相」氏
出口の作品と一対をなしていて作者による作品解説もあります。
作品解説も是非よんでほしい。
ここをクリック。
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歴史館入り口の扉です。中はいくつもの部屋に分かれていて、日本軍「慰安婦」に関する資料や、ハルモニたちの絵などが多数展示されています。
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歴史館出口です。展示を見るのに夢中になっていて、ここに出たとたん、入り口が真正面にあるのを見てびっくり。この歴史館は広場の周りを半円状に地下を掘って造られているのです。
ですから、入り口と出口は広場をはさんで向かい合わせ。
出口の手前で関係書籍や資料などを販売しています。
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ハルモニたちの住居を前に立つ「手折られた花」の銅像。
金順徳ハルモニが描いた絵をモチーフに作られたそうです。
しかし、たくさんのすばらしい絵を残してくれた金順徳ハルモニが、この訪問のつい二ヶ月前に亡くなっていたことをあとで知りました。
この銅像下に書かれている献詩です。
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