だれがこの人たちの 痛みを知るだろうか
だれがこの人たちの 苦痛を知るだろうか
だれがこの人たちの 絶望を知るだろうか
だれがあえて この人たちの前で
歴史に対して
民族と国家について
語れるだろうか
私たちは ただ その人たちの前で罪人にすぎない
その人たちが私たちに語る
その人たちが語る。逆に口がきけなくなってしまった私たちに
愛しなさい
許しなさい
和解しなさい
一粒の涙さえ 乾きはて
まっかに充血した その目で
それでも人生は幸せなものだと
もっと生きてみるんだと
熱く私たちを抱きしめる。