むかし、ロバたちは、まったく野蛮でし た。つまり、ロバたちは、おなかがすけば 食べ、のどが渇けば飲み、そうしたくなっ だら、草の中を走りまわっていたというこ とです。 ときどき、一頭のライオンがやって来て、 一頭のロバを食べました。すると、ほかの すべてのロバたちは、ロバらしい鳴き声を あげながら、逃げるのでした。だけど、翌 日には、ロバたちは、もうそんなことなど 考えず、ふたたび、鳴いたり、飲んだり、 食べたり、走ったりし始めるのでした・・ |
要するに、ライ才ンがやって来る日をのぞ けば、すべては、まずまずうまくいってい たのです。 ある日のこと、万物の霊長たち(ニンゲ ンたちは、互いにこんなふうに呼びあうの が好きなのです)が、ロバたちの国へ到着 しました。そこで、新しい連中に会えるの をとても喜んだロバたちは、二ンゲンたち を迎えに走っていきました。 ロバたち(走りながらしやべっています) |