以下に掲載する童話は、ジャック・プレヴェール著(布施佳宏訳)『おりこうでない子どもたちのための8つのおはなし』(二瓶社刊)から、その一部を転載したものである。


Home Pageのための訳者まえがき


子どもが3、4歳のとき、言葉がほとんどなかったので、自閉症児の親たちなら、だれもがやりそうなことだが、いわゆる童話なるものを買ってきて、やたらと読んできかせた。子どものほうはうんざりしたらしくて、本を敬遠するようになった。
そこで一計を案じたというほどのことでもないが、たまたま手元にあったフランス語の童話を日本語に翻訳し、画用紙に文章を書き、それに下手くそな挿絵をつけ、画用紙をひもでとじて、自家製の童話を作ってみた。
すると不思議なことに、これなら読んできかせても、あまりいやがらなかった。そこで何冊か作るはめになった。そのうちで一番気にいっていたのが本書である。

当時筆者が知っていたのは文章のほうだけだったが、何年か前に、フランスでエルザアンリケの挿絵入りの本書が今でも手に入るということが分かり、なつかしかったので取りよせてみた。それを見たとたん本物の本にしたくなり、昔の自家製本はすぐにはさがしだせなかったので、新たに訳して、たまたま家にきておられた二瓶社の吉田三郎さんに見せたところ、吉田さんも乗り気になり、すてきな本ができあがった。そこまではよかったのだが、心理学の専門書の出版社が出した童話ということもあってか、どうもあまり書店の本棚にならべてもらえなかったらしく、思ったほど売れなかった。とてもすてきな本なのにである。この残念な思いは筆者のものであると同時に吉田さんのものでもある。したがって、今でも在庫はある。
本書の全体をお読みになりたい方は、書店に注文してくださるか、吉田さんの方へE_mailなりFAXなりで連絡してください。連絡先は、下に記しておきます。


二瓶社連絡先
tel: 06-6693-4177 fax: 06-6693-4176
e_mail: niheisha@niheisha.co.jp